召喚閃刀姫について② 先攻型

 前回の続きです。まずはレシピから。

f:id:mochizukitkmt:20180403212542j:plain

召喚閃刀姫

前回記事のCS後は多少調整をしつつもこんな感じの構築を試しています。

小規模な公認・非公認大会やストラク争奪戦などで何度か優勝しましたが、大きな大会では試せていないのであくまで参考程度にお願いします。

 

閃刀姫要素で誘発や妨害を釣り出して召喚獣でライフを取るという基本理念はそのままですが、サイコロ勝ったら迷わず先攻を取りに行きます。

ペンデュラムや閃刀姫を見た魔封じの流行やリンクユニオンのシェア拡大を踏まえ、能動的に後手を取るプランは今後さらに苦しくなることが予想されるため、しばらくはこの方針を崩さないつもりです。

 

動かし方としてはほとんど純閃刀のそれと同様になります。増援エンゲージからレイを構え、アンカーを構えながらシズクでエンゲージもしくは後続となるビットを引き込みターンを回します。

近年のテーマにしては珍しく先攻展開が弱いのですが、墓地にレイを置けば相当粘り強く戦えます。序盤は閃刀要素で相手のリソースを消耗させて、エンゲージでデッキを高速回転させ、相手が誘発も妨害も切らしたタイミングで引き込んだアレイスターを起点に一気に8000削り取る動きが基本線となります。

 

召喚型の閃刀姫において絶対に避けたいのは、アレイスターにうらら泡影ヴェ等を貰うことによる棒立ちです。手元の閃刀カードが軒並み腐るため強引にリンクをしなければならず、テンポ的にも札的にも大幅なアド損となります。

ゆえに初動は絶対に閃刀からスタートします。相手は持っているのかもわからないアレイスターを警戒しながら立ち回らなければならないため圧がかかり、アレイスター2枚目や魔術の素引きにより結果として相手方の誘発が遅きに失したパターンも何度かありました。このような見えない部分での盤面コントロール力は、召喚閃刀姫の確かな強みでもあると感じています。上手い人には駆け引きが通じないことも多々ありますが。

 

エクストラはよくある構成です。ペンテスタッグ、トポロジック、トリオ2枚目は自由枠にあたるため、さくら用にしたりシズク3枚にしたり色々入るため迷走中。

ただし、暴走アレイスターをさくらで抜かれたり、召喚獣だけでライフを取らなければならない局面のために、最低1枚は汎用下方向リンクを絶対に入れるべきだと考えます。ペンテスタッグとユニコーンがそれにあたりますが、LANフォや構築次第ではハリファイバーでも全然ありだと思います。

アレイスターは場からでも墓地からでも除外されてくれるので、場から融合素材にすることはそれだけで隠れたアド損になります。リンク素材にして矢印をこちらに向け、その先に召喚獣を置く動きが必要なシーンは結構頻繁に訪れました。

 

サイドについてですが、ツイツイおかわりと醒めない悪夢で、魔封じ勅命や先でも後でもクソ強い魔術師など、苦手な層を広く見る構成にしています。ツイツイはミラーでも刺さるので有効範囲が広く、ハンドに余裕があったり捨て得なカードが多いデッキは積んでおいて間違いないパワカであると痛感しています。あとは先後調整用としてシンプルに強い信頼の神シリーズと羽根ブラホですね。まだ調整の余地があるように感じます。

 

サイドからの誘発の選択肢として長らくγを愛用していましたが、肝心なときに手札で腐ったり、ドライバーがめっちゃ手札に来たりと心証がどうにも微妙でした。あと4枠で3枚は普通にコスパ悪い。そこで汎用枠のヴェと、ミラー、リンクユニオン、魔王などをケアするDDクロウが入りました。

そして屋敷わらし、このカードは正しく扱えばとんでもなく強いです。相手を多少選ぶのでサイドですが、メインにすら入りうるポテンシャルはあると確信しています。わらしちゃんのおかげで拾った試合もここ2ヶ月で10回は超えていて完全に信者になりつつあるので、これについては別の機会に使用法などを文章に起こしてみたいと考えています。

 

まだまだプレイングも構築も未熟なため、ひとまず書き起こしはしましたが更に実践を重ねて改良していきたいと思います。

今季の目標はたくさんCSに出てベスト4以上を取ることです。お疲れ様でした。

 

召喚閃刀姫について① 後攻型

遊戯王の話をします。

 1801~1804環境で比較的高いシェアを誇る閃刀についてです。召喚型です。

 

このデッキがどう強いかと言えばまあエンゲージが強いとしか言いようがないので、効果の紹介などは程々にして、実際に使ってみてどう勝ちを狙っていくのか、何をされたら負けるのかという観点から現段階での考えをまとめておこうと思います。

 

まずはこちら。

 

2つ前のOCS(秋葉原でほぼ毎週有志の方が開いてくれているCSです)でベスト8だった時の構築です。サイコロ勝っても後手を取ります。

この構築で目指すところは至極単純、暴走アレイスターによるワンショットです。

エンゲージやビットから入り相手の妨害を撃たせつつ、安全っぽいなと思ったタイミングで実質8枚入りのアレイスターを場に出します。

(nsアレイスターefで魔術aサーチ、カガリやシズクと合わせて暴走アレイスターss魔術a発動から暴走efで魔術bサーチ、除外アレイスターを墓地魔術aで拾ってからハンドの魔術b発動、チェーンアレイスターのフリチェパンプで墓地に流してから召喚獣2体目ss、暴走efで法の聖典サーチ、暴走+召喚獣2体+法の聖典で8000余裕で超えます)

 

暴走魔法陣をサーチするための盆回しの相方としてメジャーなのはチキンレースや混沌の場ですが、前者は送り付けてキルし損ねた際のゲロマズさ、後者はただでさえ魔術、聖典、錬装、ドライバーの素引きといった致命的欠点を抱えるデッキにこれ以上リスクを積み増したくないという思いから採用を見送りました。

そこで選んだのがまずエリアゼロです。墓地に魔法が1枚以上ある状態で、盆回しで送り付けてジャミングで割ると墓地に魔法が3枚溜まりつつレイをリクルートしつつ対象とらないモンスター破壊ができるという美味しい展開もさることながら、素引きしてもワンチャンを作ってくれたりダブついたテラフォの択が増えたりと、ピン差しでこそ輝くカードといった感じですね。

そしてもう一枚はみんな大好きライトステージです。素引きした際においては、発動に伴うサーチ、バック封じ、サーチ先のキャロベインの自身ss効果すべてが起動効果であるため、相手に妨害札の発動を強いることができます。これが想像以上に強い。

バックを安全に潰しつつ、キャロベインにGなら大人しく止まることで中途半端な盤面形成を事前に回避できます。ビットがあるならばキャロベイン→チェーン確認→なければビットという風に組むことで安全にカガリシズクや暴走アレイスターに繋がりますね。

リゾートダンディでもほぼ同じことが出来ますが、バック処理とSSの確実性、光属性であることを踏まえてトリックスターセットを選択しました。

 

メインは概ね満足していましたが、サイドの採択が反省点でした。剛鬼やノイドにビクつき過ぎて、ピンポイントなラー玉やロンギヌスに枠をガッツリ割いた結果、サイドの約半分が未使用で終わるという失態です。

シェアもパワーも未だ高いペンデュラム系やオルターに代表される置物罠への対処が非常に甘いサイドプランであったため、そこで足元を掬われてしまった感があります。

こうした反省や環境の変遷を踏まえ、この日を最後にプランを大幅に変更しています。

長くなり過ぎたので次の記事にて書きます。